先日、2019年3月に京都西南ロータリークラブ様にて講演をさせて頂きました内容を発表させて頂きます。
今回は特に京都に観光客が多いので何か地場でお商売につながるアイデアを得て頂ければと講演させていただきました。
経営者の方ばかりの集まりなので図表を使い統計からみる観光に重きを置きました。
目 次
旅行業をはじめるきっかけと自己紹介
簡単な経歴にて、もともと旅行会社に勤めていないことを知って頂きました。
その上で、青年会議所(JC)の講演や友人からの刺激により一から自分で独立し何かを始めることを決意。
私の住んでいる京都市北区・上京区地域にはお年寄りが多く、独居の方もおられるのでその方々を旅行にお連れすれば喜んでもらえるのでは?と安易な考えでの独立でした。
旅行会社立ち上げから紆余曲折
思いつきで旅行会社をはじめましたので、当然ですが”ノウハウ ゼロ、顧客 ゼロ”からのスタートとなりました。
「シニア旅行企画 萬転」とした看板もシニアの方に不評で数か月で取り換えることになりました。
3年間は赤字続きでしたが、そこからなんとか15期を迎える今日までやっていくことができました。
着地型観光への取り組み
旅行には色々な形態があります。
まずはその違いについて説明させていただきました。
- 受託販売(大手のパッケージ商品)
- 手配旅行(JRや宿の手配)
- 主催旅行(募集型企画旅行)
- グループ・団体旅行(受注型)
- 着型旅行
受託販売:大手のパッケージ商品の販売のため、売りやすいが利益が薄い。
手配旅行:利益が薄い。
主催旅行:宣伝広告に費用がかかりリスクが高い。
グループ・団体旅行:美味しいところは既に既存旅行会社ががっちりと押えている。
色々とさせて頂いておりますが、なかなか「これだけで十分な利益ができる」という状態にはならない。
着地型旅行:まだまだ催行しているところが少ない新しい旅行形態。
既存の旅行は地域の旅行会社がその地域のお客様を多方面にお連れする旅行でした。
着地型旅行は京都なら、京都に来られるお客様をターゲットに京都の観光をサポートする旅行。
つまり京都にいながら京都観光をするので京都のことを良く知れ、知識の深掘りができる。
そのことにより、よりお客様に詳しい案内ができ、喜んで頂くことができます。
いまなぜ着地型なのか?
大挙する外国人とこれからの京都
数年前からとにかく外国人観光客が多くなりました。
ビジットジャパンキャンペーン
これだけ外国人観光客が増えたのは色々な要因がありますが、大きな一つに「ビジットジャパンキャンペーン」が上げられます。
観光立国の推進については、平成15年1月に小泉純一郎総理(当時)が「観光立国懇談会」を主宰し、その4月からビジット・ジャパン事業開始、平成18年 12月には観光立国推進基本法が成立していきます。
簡単に言えば「どんどん外国人観光客を増やして経済活性化を図ろう!国内でも休日を増やして余暇を観光にあててもらい国内の人の行き来を活性化することで地方も潤う仕組みを作ろう!」といったところでしょうか。
「そうだ京都いこう!」のキャンペーンは京都で宣伝しないので、京都の人があまり知らないように、「ビジットジャパンキャンペーン」は海外ではどんどん日本の宣伝をしています。
ただそれを日本にいる私たちは知らないので、知らない間に外国人が増えているイメージがあります。
国の政策なんですね。
外国人観光客の一極集中
ただ、観光客が増え、観光消費が増えるのはよいのですが、有名な観光名所に集中する傾向があります。
都道府県単位でもこれは言えます。
京都でも、主要な社寺では外国人比率が8割以上のところもあります。
京都では着物を着ておられるのも半数程度は外国人の方です。
それを他の外国人観光客が写真に収めています。
京都に住む私たちはそれを見て「これなら京都でなくても?」と思ったりもします。
観光公害という言葉も生まれました。
外国人観光客が増えること自体は良いことだと思いますが、ある地域に集中することが問題で、分散化が求められます。
次の一手、観光分散化
政府は混雑緩和へ「観光分散化」を定義し、その為に着地型観光を進めています。
各地域の旅行会社が自地域の魅力を発信し、観光客を有名観光地だけでなく、広く色々なところに誘導しようというわけです。
この為に旅行業法も改正されました。
着地型観光のみできる「地域限定旅行業」の創設で旅行業界参入への敷居がかなり低くなりました。
また通訳案内士法の改正により誰でもガイドができるようになりました。
これから観光はどうなる?
オリンピック景気という方もおられますが、それは違うと思います。
オリンピック開催国だからといって皆さんはオリンピックがはじまる前にその国に行かれますか?
爆買いは終わったのでは?という方もおられるでしょう。
そうです、中国からのお買い物ツアーは影をひそめました。
しかし、その代わりにリピーターで来られる個人旅行が急激に増えています。
これ以上の観光客は望めないのでは?という方へ
日本はまだまだ観光後進国で目指せフランスで頑張っています。
まだまだ伸びしろがあります。
この資料が示すように訪日2回以上の方が6割を占めます。
これからはリピーターを相手にする時代になります。
団体ツアーで来るのはたったの2割程度です。
大型団体に頼るのではなく、個人や小グループの旅行者を相手にする時代が既にきています。
一人あたりの旅行支出は確かに2015年がピークでしたが、それほど下がった訳ではありません。
むしろ観光客数が増加していることで全体として観光消費はは伸び続けています。
京都としては
日本全体ではアジアからのお客様が8割強を占めますが、京都市で見ると6割程度です。
欧米のお客様の比率が他の日本の都市よりぐんと大きくなります。
アジアの方々も私たち同様多少の英語はできるので、基本、京都観光なら英語を中心にすえていても良いかと思います。
もちろん、余裕があれば中国語や韓国語も活用されればより良いでしょう。
どうやって集客しているのか?
いまはインターネットがあるので国内の方でも海外の方でもホームページをしっかりと作り込んでおけばお客様が見つけて申し込みのご連絡をいただけます。
ホームページには会社名より、「何を売りたいか?」「何を見てもらいたいか?」をタイトルにし記載していくことが重要になります。
お客様はgoogleやyahooといった検索エンジンで検索されます。
よほど有名企業でない限り、会社名で検索されることはありません。
皆さんと同じように、困りごとや、知りたいこと、買いたいものを検索語として検索されます。
こららをタイトルにすることで検索してもらいやすくなります。
弊社のホームページでの検索ランクの一覧です。
ほとんどのものが見てほしい検索キーワードで1位~5位、少なくとも検索して1ページ目に収まる10位以内に入っています。
検索の項目ごとにホームページを作成している為、弊社のホームページは10を超えています。
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こちらもご覧ください。
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