地元の旅行会社が取り組んでいる着地型観光として平成29年4月5日、NHKのEテレ「ふるカフェ系ハルさんの休日」にて30分番組のうち、約20分ほど出演させて頂きました。
なぜNHKが取り上げてくれたのか?
について皆さんの参考になれば幸いです。
目 次
着地型観光旅行商品「西陣の職人たちと出会う旅」とは?
私は地元西陣で生まれ育ちです。
旅行会社を始めた時も事務所を自宅の近所に構えました。
その為、
子供が小学校へ行きだすとPTA会長を依頼され、そんな人格者でもないので数年間は断っていたのですが、ついにPTA会長になることになりました。
PTA会長になり色々な地域の方々とお話をする機会をいただくと、ある方から
「この辺の者を旅行に連れ出すだけじゃなく、ここに旅行者を連れてこれないか?」
との言葉をもらいました。
まだ「着地型観光」という言葉が世間に出るかどうかのころだったと思います。
京都に観光客は多く、その中でもリピーターの方も多いと聞いていましたので、
「面白い企画を考えれば少しはお客様が付くかも?」
くらいで考えました。
「面白いこと」で思いつくのは自分にしかできないこと。
他人でもマネできてしまうものならちょっとヒットすればすぐに大手が同じことをしだします。
幸い、私は西陣で生まれ育ちました。
ここのことならよく知っています。
これを活かし、お客様が興味湧くこと、又は覗き見的なことが無いかと思い考え付いたのが工房見学です。
ただの街歩きで説明して回るだけでは今一つ面白みに欠けるし真似もできてしまう。
そこで、
街歩きをしながら、近所の西陣の工場(工房)にスッとお邪魔し中を見せてもらう、あわよくば色々と質問してどんな仕事をしているのか教えてもらう、ということを考えつきました。
思ったらすぐに行動。
近所のオッチャン達のところへ行き、
何をやっているか?
お客さん連れてきたら少し見せてもらえるか?
など聞いて回りました。
話を聞くとどこも西陣は衰退産業で仕事が減り続けているので、少しでも西陣織に興味を持ってもらえるなら!
とのお声を頂きました。
ただ単に街歩きと工房を見せてもらうだけではダメで、「西陣織を理解してもらい興味を持ってもらう」ことを念頭に行程など企画をしていきました。
そして出来上がったのが、午前、又は午後からの半日コースで西陣の行程を追うように4~5軒の工房を工程ごとに見せてもらいながら街歩きをするというものです。
また、街歩きをしながらこの辺りの歴史や最盛期のころはどうだたか、町家の作りやお地蔵さんの話などをしながらこの町にも興味を持ってもらえるよう工夫しました。
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番組ディレクターが私を見つけるまで
「西陣の職人たちと出会う旅」はお陰様でポツポツとツアー催行があり、実際に家の近所を旗を持ちお客様を連れて歩いて回っていました。
そんな時に知り合いの人とすれ違うとなんか仕事風景を見られてて恥ずかしい気もしましたが、あえて「こんにちわ!」と大きな声で声掛けするよう心がけていました。
すると地域の皆さんも
「仕事がんばってるね~!」、
「今日はどこ回るんや!」
と声をかけていただけるようになり、お客様ともより和やかに話ながら歩いて行けるようになりました。
こんなことをやり始めて8年ほど経ったでしょうか、ある日、一人のおじさんが事務所に訪れました。
「旅行のお話ではないんですが・・・、
NHKでこの辺りを取材して回っていまして・・・」
とのこと。
たまたま私も事務所におり、お話をよくよく伺うと、Eテレで新しい番組を担当していて近くのお風呂屋さんを改装したカフェを中心に何か面白いまちネタが無いか1週間ほど探し回っているとのこと。
「いろんな人に聞くと萬転さん(弊社の屋号)の話に行きつき、突然ですが寄せてもらった」と。
1週間もこの辺りウロウロしてネタ探してたの?
テレビ局って大変ですね。
そこで上記の「西陣の職人たちと出会う旅」ができるまでの話や、現状、またこの辺りのことなど色々話し、その場で
「テレビに出てもらえませんか?」
ということになりました。
これも縁のものですね。
私は単純に「面白そう!」でOKし、なんだか簡単に話が決まっていきました。
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ホームページよりご近所の繋がり
ここで少し話がそれますが、どうして「西陣の職人たちと出会う旅」で地方のお客様を集客できたか?
についてお話させて頂ければと思います。
このツアーを作成した際にはチラシも作りホームページも立ち上げました。
チラシはどこに配るの?と考える前に補助金を利用し半額で作れるなら!
とあまり深く考えず作った為、出来上がってから「どうしよう?」となりました。
とりあえず、私も旅行会社なので、関東の旅行会社へDMとして配布したり、観光協会に持って行ったりしました。
まったく反応がありませんでした。
とりあえずPRと思い、京都の名だたるホテルのコンセルジュの方々にモニターツアーで実際に来て頂き、体験してもらいました。
大変喜んで頂けました。
日本人の方を相手にも良いが、欧米の方々が特に喜びそう!
などと評価いただきました。
その後、
まったく反応がありませんでした。
ホームページの方は自分で作り込みました。
「京都 観光」などのビッグキーワードはもともと狙わず、「西陣 観光」「西陣 街歩き」などでひっかかればと思ってキーワードを配していきました。
見てもらえる人が少ないのは最初からわかっていましたが、見てもらえれば興味を持ってもらえる!と思いました。
年に数回の問い合せでした。その後ポツリポツリと申込みになりました!
近所の方が「何をしてるの?」という感じで聞いて来られる時があったので、余っているチラシを束で渡し説明しました。
まだまだチラシが余っているので、事務所のカウンターに置いてみました。
近所のお客様が普通の旅行のお申し込みの際に来られ、受付している間に見たり持って帰ってもらったりしました。
そこから年に数件申し込みがきました。
知り合いに興味ある人がいたが、自分ではなかなかこんなことできなかったということで紹介してもらえました。
先にも書いたように、取材を受けるきっかけもご近所の方がディレクターに
「萬転行ってみたら?」と教えてくれたのもこのチラシからです。
何でもやってみるものだ!というのと同時に、ご近所は仲良くしておかないと!との思いでいます。
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素人がテレビに!台本、演技、リハーサル、そして本番!
テレビ出演が決まり、どんなんだろう?
と思っていると1週間ほどでディレクターさんから電話がありました。
シナリオライターと合ってもらいたいので時間の都合をとのことで、
「おー、シナリオライターなる人がちゃんと台本書いているんや!」と驚き。
わざわざ東京から来られ、ディレクター、シナリオライター、私で事務所のカウンターでお話。
話の内容は主に私のこと生い立ちや旅行会社についてなどが多かったように思います。
大きな番組の流れだけを聞いて1時間ほどで帰られました。
2週間ほどすると今度は台本が届きました。
結構なセリフと出演回数にビックリ!
かつ、いかにも関東の方がイメージされる関西弁が書かれています!
こんな話し方はできないと思い電話すると、
「大丈夫です。普段通りの話方で普通にあくまで普通に話して下さい。
自然なのが一番です!文言もイメージですから少々変わっても構いません。」
とのことで一安心。
そういうことだったんですね。
「ただ、何回も読んで覚えておいてくださいね。」
と言われましたが、バタバタしているうちに当日になってしまいました。
30分番組ですが、撮影は2日に分けて行われました。
私のパートは1日目は外でガイドをしてる感じのところを数時間かけて、2日目はカフェの中で半日。
たまたま仕事も空いていたからよかったですが、思っていた以上に時間がかかりました。
こんな感じで・・・と演技指導?(イメージング)。
リハーサル。
外の場合は雲の加減を見ながら本番をワンカットずつ。
人が通れば止まる、雲が出れば止まる、緊急車両の音で止まる。
もちろん、私のぎこちなさ、言い間違いで何回もやり直し、など。
OKでも更に良いものを求めて「もう1回」。
最初はカメラが気になっていた私も徐々に慣れ、自分らしい自然な言葉で対応していけるようなりました。
(放映当日まではそう思っていました)
2日目はもう慣れてきたと自分では思っていましたが、室内は別でした。
限られた空間の中で多くのスタッフに囲まれ、ライトもやたら不自然に照らされます。
なんか空気感もピリピリしてるように感じました。
最終カットが終わったら「お疲れ様でした~!」の声の後、和やかな雰囲気に。
テレビで見るドラマ最終ロケの後の打ち上げのような雰囲気の中、花束と記念マグカップを頂けました。
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スタッフの方々、主人公ハルさんこと俳優渡部豪太さんとは?
何人の方がかかわってできていたのか?
現場を仕切っているような方、
ディレクターさん、
カメラさん2名、
ライティングの方2・3名、
マイク、ミキシングらしき人2・3名、
アシスタントらしき人2・3名、
お茶やお菓子を出してくれたり片付けする方2人ほど、
思い起こすだけでも10名以上。
エキストラの方も1日目4人、2日目は10人ほどおられたような・・・。
そして俳優の渡部豪太さん。
背が高くすらっとされていて、もじゃもじゃ頭。
最初はどんな方だろうと思っていましたが、すごく回りに気を使われていて感じの良い方でした。
私にも「よろしくお願いします」と挨拶や、本番前にネクタイのゆがみを直してくれたり、セリフを間違えても「大丈夫!」と言っていただけたり。
こういう人でないとこれだけ大勢の中でやっていけないんだろうなぁとぼんやり思いました。
NHKに出演するということ、その反響にビックリ!
さあ、4月5日放映当日、番組が始まると家族全員で釘づけです。
なんとも臭いセリフにぎこちない笑顔で全員大爆笑!
よっぽどテレビがうれしいのか照れ笑いなのか本人も意味不明なやたらの笑顔。
あっという間の30分で、番組が終わるなり電話とLineが鳴ります。
はい、親戚、友人からです。
翌朝は事務所の掃除をしている時、ご近所さんから挨拶代わりに
「昨日見たで、アンタ!」
「おっつ、俳優さん!」
と声をかけて頂きました。
さすがNHK!親戚、友人以外言ってないのに見てる人は見てますねぇ。
その後も色々な会に出席するたびに、数名の方から「見たで、テレビ出てたな!」とお声掛け頂いていました。
一通り収まったかと思ったら、翌週にはまた「見たで!」とはじまります。
よく聞くと再放送されているらしく、これが再々放送もあったり、結構な頻度で放送されたようです。
さすがNHK!
民放ではまず再放送は無かったでしょう。
山形から京都観光に来られたお客様にも添乗中に
「もしかしてNHKに出られてました?」
とお声掛け頂きました。
テレビ見てたんでテレビに出てる人が本当に添乗員されていて今日は得した!
といっていただけ、こちらもウキウキ!
ちょっとした有名人気分です。
番組見逃した友人は「インターネットでオンデマンドでもやってるで!」
と教えてくれました。
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テレビ番組放映後、2か月での仕事に影響はあったのか?
で、実際テレビに出たからって仕事に活きるのか?ってことですが、放映が金曜日の夜で、週末をはさみ翌月曜日には早速問い合わせが1件ありました!
これも同じ学区の方から、
「仕入れ先から聞いたんやけど、先週NHKに出てた?」
「お客さんが見てて会いたいって」とのことでした。
紹介でお会いし、会社の得意先の方を連れて「西陣の職人たちと出会う旅」をして欲しいとのこととなり、現在詳細を詰めているところです。
1回に10名様までしか受けられませんので、何班かに合分けて来ていただけるようです。
その後、
東京の中学校の先生から修学旅行に京都へ行くのでその際に生徒たちに講演をして欲しいとの依頼があったりしています。
先生がたまたまこの番組を見ていて修学旅行の際に伝統産業をテーマに京都を回ることを考えておられたらしく、依頼いただきました。
運悪く、京都に来られる日は私は添乗で信州が決まっていましたのでその旨をお伝えすると、
「では東京へ来て講演して頂けないか?」とのこと。
交通費を頂き行くことになりました。
直接、着地型観光で影響があったのは上記の2件くらいですが、普段の仕事の中でも信頼度が増し、商談がよりスムーズに進むようになっていると感じます。
総評、NHKに関わらずマスメディアからお声がかかるようになるには何が大事か?
まだまだ道半ばですが、いろいろやってみて思うことは、「いろいろやってみないと!」ということです。
これ!と決めて一つのことを突き詰めるのも良いかと思いますが、宣伝方法としてはお金のかからない範囲で思いつくことは全てやってみる!これにつきます。
今まで書いてきた通り、思わぬところから仕事に繋がることが結構あります。
逆に、これでいける!と思ったことが惨敗だったり。
頭の中で考えてずに、まず行動を起こす、これ一番大事です。
後は、ご近所様には直接のお客様でなくても、良いお付き合いを保つこと。
何は無くともまず足元からってことですね。
あとはやはりホームページ、お金をかけず自分でこつこつするのがいいようです。
今回はテレビ出演のことに絞りましたが、実はこれまでにも2回ほど取材を受けています。
1回はホームページを見てということで着物の雑誌社からもう1回は商工会議所の紹介だったと思いますが、ローカルテレビの取材。
あと、私は出ていませんが
「ヒルナンデス」に着地型観光で会社の紹介をして頂いたこともありました。
これもホームページを見たとのことで連絡がありました。
ホームページはしかり作り込んでおけば地方の私たちには有利なツールです。
着地型観光で集客に成功しているところはまだまだ少ないのが現状です。
どうすればいち早く集客できるのか?お客様に喜んで頂ける企画ができるのか?など旅行業登録開業で失敗せず実績を積み重ねるヒントを下記でご案内させて頂きます。
少しでも皆さんのお役にたて、成功事例が増えれば幸いです。
旅行業を体験したことが無い方はこちらも見て下さい。↓↓↓↓↓↓
初めての旅行業セミナー 旅行業開業、起業ならまず旅行会社に来て見て体験!
こちらもご覧ください。
着地型観光の販売方法-着地型旅行業開業前後に、新企画の際にタダでマスメディアに掲載を成功させるには
「着地型観光で利益を上げる方法」講師講演(一社)京都府旅行業協会 青年部 セミナー内容
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