たまに聞かれる疑問「添乗なしのツアーって作っても大丈夫なんですか?」

 

これに対応する回答としては、「大丈夫ですよ」となりますが、

色々と考えるべきこともあります。

 

 

添乗なしツアー実施の可否と法的根拠としては、

募集型企画旅行(パッケージツアー)において、添乗員の同行は必須ではありません。

実際、多くの「フリープラン」や「個人旅行型ツアー」などは添乗員が同行しない形で提供されています。

この点は、20234月改訂の「旅行広告・取引条件説明書面ガイドライン」にも明記されており、「旅程管理業務を行う者(添乗員)の同行の有無」

広告や取引条件説明書面で「添乗員が同行しないこと」も明示可能である

とされています。

 

 

ここで大切なのは、「添乗員が同行しないこと」を明示しないといけないという点です。

逆に添乗員がつく場合も「添乗員が同行します」と明記します。

 

【添乗員なしツアーで必要な表示と配慮点】

添乗なしツアーを企画・販売する際には、以下の点をしっかりと明記・説明することが求められます:

  1. 添乗員が同行しないこと(広告・パンフレット・契約書面に明記)

書き方としては「添乗員は同行致しません、現地ガイドが同行致します」など

  1. 旅行者が自力で行動する場面が多いことの注意喚起
  2. 現地サポート体制(緊急連絡先など)の明示
  3. 旅程表に詳細な時間や移動手段を記載
  4. 自由行動時間や観光の案内の有無も記載

 

 

以上のように募集案内(紙でも、ネットでも同じ)や確定書面の書き方に一工夫が必要なことがわかります。

 

ま、添乗員がいようがいまいが、お客様との約束事となる資料には様々な事柄をしっかりと記載する必要があります。

“言った”、“聞いてない”、“知らなかった”、とならないように契約はしっかりとかわしておきましょう。

 

 

添乗なしツアーを企画する場合、以下のようなリスク管理がとても重要です:

  • 緊急時の対応フローを事前に決めておく(現地スタッフや連絡先など)
  • 旅行者が安心して行動できるよう、案内資料を手厚く用意
  • 高齢者や海外旅行初心者など、サポートが必要な顧客には「添乗員同行プラン」も併せて提案できると親切です

 

 

セミナーでより深く学べます

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特に第1部や第3部では「旅行業の基本からホームページでの販売方法」まで学べます

 

 

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