旅行会社起業ノウハウ ツアーチラシの作り方編

募集型企画旅行(ツアー旅行)を見る機会が少し減ってきたように思います。
コロナ禍を経て、全国割などの割引旅行に慣れたお客様が割引が無くなった途端に高いツアー料金に魅力を感じず減ってきた感じです。2023年10月より法改正により貸切バス料金が約3割値上がりしたこともツアー料金の高騰の原因としてあります。
ただし、ツアー旅行が無くなることは考えにくいです。理由としては、車を盛らない人が増えた、核家族化や未婚者が増えた、独居老人が増えた、旅の楽しみは無くなることはない、などが考えられます。

時期が来れば、多少高いのはどこのツアー旅行も同じなので料金については慣れてもらえるのではないかと思います。
今からツアー旅行の作り方を押さえておいて活かして頂ければと思います。

募集型企画旅行(ツアー旅行)を催行する際には現在ではインターネットを介して、ホームページやSNSを駆使することが主流になりつつありますが、昔ながらのツアーチラシの作成方法を知っておけば、内容はほぼ同じなので活かせます。

下記にザっと流れなどを記載致しますが、詳しくは「旅行会社起業塾セミナー
もしくは
旅行業開業からスムースな運営への道のり」パーフェクトガイド
をご覧ください。

催行までの期間

逆算になりますが、
日帰りの場合、
催行の1週間前には一旦の最終人数確定が済んでいたいです。
お客様の検討期間が1ヶ月とすると、告知は催行の1ヶ月と1週間前となります。
1ヶ月と1週間前に告知するには、その10日前にチラシの原稿が出来上がり印刷へ出せる状態になっている必要があります。
原稿を作る前に下見に行って打合せ、写真撮影など済ませる必要があります。
となると、最低でも2ヶ月~3か月前には企画を科締めておく必要があります。

企画

まずはどんなツアー企画にしたいのか、ターゲットとなるお客様はどんな方なのかをイメージしながら組み立てていきます。
時間等はgoogleマップで検索してもいいですね。
但し、季節や曜日により交通状況は変わるので、最終的には現地に聞くのが一番です。
立寄り先もホームページ等で調べますが、ホームページの内容が古い場合がありますので必ず電話して確認します。
ツアーを受け付けてくれるかどうかも確認したいところです。

下見

事前に現地に下見に行きたい旨を伝えておきます。
現地で立ち寄り先や昼食場所にて打ち合わせを行います。
移動時間や体験・料理内容以外にも、バスを降りてからの導線やお手洗いの場所、どんなお土産物があるのかまで調べます。
お客様と一緒に来る際にどうなるのか、お客様がどういう動きをされるのかをイメージすることが大切です。
タバコを吸いたいと喫煙場所を聞かれるかもしれませんね。
現地の写真もたくさん撮っておきましょう。

行程見直し

下見から帰ってきたら、企画の行程の見直しを図ります。
バスの乗降場所、移動時間、体験や食事内容・時間など調整します。

各所仮押さえ

下見の際や行程見直しの際に各所仮押さえしておきます。
予約はメールかFAXで、必ず「仮押さえOK」又は「予約OK」の返信をもらいます。
現場での話し合いや電話での話だけでは、あとで“言った言わない“になる可能性が高いです。

料金設定

仕入料金(原価)から利益を乗せる方法、
おおよそ他社の料金に合わせて設定する方法、
需要と供給に合わせて設定する方法
など様々に考えられます。
この際に原価から見積もった損益分岐点を最少催行人数としておくとお客様が集まらない時に催行中止とし、赤字を回避又は抑えることができます。

チラシ作成

ツアー造成後は、下見で撮った写真や現地に依頼して使用許可を得た写真をもとにチラシの作成です。
チラシはデザイン会社やクラウドワークス、ランサーズ、ココナラなどで発注をかけます。
自社でやるより洗練されたものが出来上がります。
ランサーズ、ココナラなどなら5千円程度でデザインしてくれるところもあります。
入れるべき言葉や写真を預けて出来上がりを待ちます。
チラシに入れるべき文言や旅行業法で必要なことは是非弊社セミナーに参加してください。
旅行会社起業塾セミナー
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仕上がりイメージを確認し、微調整をして、納品されたものを
今度はネット印刷(プリントパックやグラフィック)に印刷発注をかけます。
こうすることで費用を抑えることができます。
印刷枚数は、地元に強い新聞会社の新聞折込サービスセンターなどに確認します。

印刷会社、又はデザイン会社にデザインと印刷をまとめて発注すると楽なのですが、どうしても費用がかさみます。

経費はできるだけ抑えたいものです。

配布

新聞会社の新聞折込サービスセンターなどに持ち込んでもよいですが、
各販売店に持っていくことで、店主に帯にしてもらえるようお願いすることができます。
「帯」とは折込チラシをまとめるために一番上に織り込むチラシのことです。
帯にすると必ず見てもらえるようになります。
B4サイズ以上で少し分厚い紙にすると帯に利用してもらいやすくなります。

いかがでしたでしょうか?
色々とすべきことがありますが、段取りさえ覚えて間違えずに進めていけばここまではできます。
あとはお客様が申込みをしてくれるかどうかになります。

1回であきらめずに、最低半年は色々なツアーを出し続けてもらえればと思います。
そうすることで、ツアー会社ということが認知され、ボチボチと固定客がついてきます。

皆様の旅行業での成功を祈っています。

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